建築現場の基礎知識:現場監督は一日中寝ていても問題ない場合もある

新緑の池の画像

ある日の朝、先輩が現場にやってこない。

普段は8時には現場にいるのだが、9時になっても来ない。携帯に連絡しても出ない。体調でも悪いのか?会社にでも寄っているのか?とも思ったが、普段から行動に謎な所があるのでほっとく。幸にもその日の現場は大した作業がないので、現場内でのんびりしていた。

で、ようやく10時半頃になって現れた。しかし、現場に停めた車の中から出てこない。不審に思い見に行くと、先輩はシートを倒し人目もはばからず爆睡中。

お前、またスナックに行って飲み過ぎたな。

まあ、しばらくすれば出てくるだろ、とほっとく。職人たちも慣れているのか、車の中で爆睡中の先輩を見ても、スルーして特に気にはしていない様子。

しかし、昼休みが終わっても、2時になっても、3時になっても出てこない。死んでるのか?と思い再度車を見に行くと、でかいイビキをかいて気持ち良さように寝ている。いつまで寝るつもりなんだ。

ようやく4時半頃になって、車から出てきた。足取りもおぼつかない感じでいつもより増してぼーっとした様子。現場内の私を見つけ、ふらふらと寄ってきて言った。

「ワシ、帰るわ」と。

そのまま現場を見ずに車に乗り込み、さっさと帰ってしまった。今日も同伴出勤をするのだろうか。現場は本当に大変な仕事ではあるが、時にこのようなユルいことが許されていることもある。

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