現場監督の知恵ブログ

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建設業界はしんどい所です

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社会に出て初めて働いたのが建設業界でした。いわゆる現場管理というお仕事。「現場管理」という上から目線の言葉とは裏腹に、実際には職人の小間使い的なポジションのお仕事だったりしますが。主に3~4階建て12~16戸の集合住宅建設の現場にいました。

入社時の希望は設計でしたが配属先は現場でした

本当は設計がしたかったのですが、入社した会社には設計部門に空いている席はありませんでした。

面接の時のやけに肌がテカテカしたオヤジが、「設計するにはまず現場っしょ!そのうち設計に回してあげるから」なあんて適当に言っていたのを覚えていますが。

大嘘、でした。

ずーっと現場。やめるまで現場担当でした。その言葉をすっかり信じて頑張っていた素直な自分が愛しいですね。ま、仕事をしているなかで、建築士という人種に嫌悪感を感じていたのも事実ですけど。

あの人たち「先生」って呼ばれているの知ってました?ま、私は最後まで「先生」なんて言葉は使いませんでしたが。その会社には6年間ほどいて退職しました。私自身やりたい事もありましたし、これ以上続けると体が参ってしまうという危機感もありました。

建設現場は本当にきつくて汚くて危険でした

建設現場で働いていて感じたこと、それは「こんな仕事は割に合わん」ということ。3K(きつい・きたない・きけん)と言われて久しいですが、マジやばいです。ちょっとした不注意でのミスが命にかかわってしまう。そのミスが自分がしたことであれ他人がしたミスであれ、です。また、有害な材料もふんだんに現場に溢れているような環境でしたし。なんてリスクの高い仕事だと思いました。私も当初はいい建物をつくってやろう、なあんて使命に燃えていましたけど。

でも、ケガや死をリアルに実感するようになってからは、いかにケガをしないか、死なないか、を最優先事項として働いていました。まわりからは動きのにぶい無能なヤツと思われていたことでしょう。幸運にも大きなケガなく最後まで過ごすことができました。

常々思っていたことは「現場監督はもっと待遇が良くてもいいのでは?」という考え。仕事量と責任範囲の大きさに比べ、あまりにも報酬が少ない。これは、小売業や飲食業でのいきなり店長問題と同じようなものかもしれません。今思うと相当な「ブラック」すね。

不思議なことに当時は、この労働環境にさほど疑問を持たなかったですね。ま、初めての職場だったし。友人と仕事の話をすると「ほー、君んとこは休みが多いんだなあ」としか思わなくて。しんどいことをやっている俺ってスゲーって、自虐的に喜びを感じていたりしたんでしょうかね。だったら、ただのバカですけど。本当はさっさとトンズラすべきでしたわ。

最近もブラック企業の話題の中で「なんで逃げ出さないの?」という議論があります。でも、逃げ出すことすら考えられなくなるほど追い込まれてしまうことはあります。そうなると、今自分が置かれている環境がどうなのか判断がつかなくなってしまいますね。

ま、一緒に働いていた先輩や同僚はいい人だったので、楽しい思い出もたくさんあります。

すべからく現場で苦しんでいる人たちに声を大にして言いたい!苦しかったら躊躇せずに逃げろ、と。健康第一です。言い古された言葉ですけど、本当、価値ある言葉です。

今こそ現場で苦しい思いをさせられてきた原因でもある職人さんを見習うべきです。

あいつら苦しいなと思ったら現場来ねえからな。

そのすがすがしいまでの自己中心的思考は真似すべきです。あ、すべての職人さんがそうという訳ではないですから。あしからず。ほんの一部です。

現場で経験を積んだらすみやかにステップアップすべきです

今後も建設業界で働いて行こうと思ったら速やかに現場を卒業して、建築士などになるべきですね。

もちろん建築士も「石を投げれば建築士に当たる」というくらい市場は飽和してるので、生き残っていくことは並大抵のことではありませんけど。すくなくとも安全です。食っていけるかどうかは保証はないですが。

現場の人間がいないと建物は出来るはずもないのに、現場を否定するのは悲しいですが。

最近のニュースでは、現場で亡くなる方が急増しているとか。好景気だ!東京オリンピック特需だ!と世間が浮かれている中で、最底辺でのたうちまわっている人たちが大勢います。

ぐだぐだと建築現場の負の側面について語ってきましたけど、建築ってやっぱり面白いものでもあります。でっかい構築物を作り上げる過程はスリリングです。建築は人間の総合芸術である、ということも言われたりしてますしね。

なもんで、ここでは基本的に「建築ってやっぱいいよね」というスタンスで文章を綴っていこうと努める次第です。今、現場にいてしんどい状況に置かれている人たちのストレス発散に、現場未経験の人には現場とはどういうものか知るために、少しでも役に立てたらと思います。

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