本日の建設現場の基礎知識
軒天ボード貼りの前には雨トイを伸ばしておくことを忘れてはいけない
ベランダや廊下の軒天仕上げにケイカル板などのボードを貼ることがあります。
軽天屋がLGS下地を組んだ後に、貼り屋がボードを貼って仕上げていく工程となります。
その貼り屋が現場に入ってくる前にやっておくべき事があります。それは、上階のドレンから雨トイを軒天仕上げより下まで伸ばしておくこと。
これは、雨トイがベランダ手すりの外ではなく、部屋側の壁をつたっていく設計になっていた場合に限るのですが。
![ベランダ軒天断面図](https://micotoworks.com/wp-content/uploads/2023/05/2e6984a8c1f88f14150501e11c57e9ce-700x344.jpg)
そうすることで、その雨トイ部分を切り欠いてボードを貼ってくれますので、その後の雨トイ取付工事がスムーズに進む訳です。
ちなみに、先に雨トイを上から下まで取付けてしまうと、ボードを切り欠いて貼る事ができなくなる。
![ベランダ軒天ボード貼り完了図](https://micotoworks.com/wp-content/uploads/2023/05/a9780cd70984173dd79c444d9cc05a93-700x425.jpg)
ていうか、これをやっておかないと職人によっては何も言わずそのままバーっと貼っていってしまう場合があります。板金屋が現場に来て、これどーすんの?という状態になります。
そうなると、こうなります。
私が新人監督だったある日、先輩が板金屋と一緒にベランダ軒天のボードを外してなんか作業している姿を見る機会がありました。その当時は「現場監督っていろんな仕事をしないといけないんだな」とぼんやり思っていただけでしたが。
実際は、ただ段取りをミスっただけだったようです。
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