現場監督のコツ『足場図面の書き方:立面図』

足場の画像

足場の平面がなんとなく出来た感じなので、続いて立面図に取り掛かりましょう。

目次

立面図では現場のレベル確認を怠るな

立面図を書く時にまず気を付けるのが、現場の地面の高さ、です。図面上のGLからどれくらい下がっているのか?建物周囲ぐるりでレベルが極端に変わっていないか?など現場を確認します。ちなみに、立面図はこのようになっています。

あまりにレベルが違う場合は、基本的に高い部分を基準とします。しかし、一番高い場所、一番低い場所があまり広範囲でない場合は、地ならしなどして対応します。

今回は、GL-250mmが地面高として進めていきます。

立面図を書いていくにあたっては、エントランスホール周りの納めに注意するくらいでしょうか。
とりあえず、足場を置いてみます。足場敷板厚35mm、ジャッキベース高さ165mmとします。

んー、このままではエントランスホール周りが上手くいかないような気がします。エントランスホール上に直接足場を置くと、後工程の邪魔になるので梁枠でとばしたいのですが、スペースが足りなくなりそうです。

ということで、足場の1段目にH800mmの調整枠を入れてみました。まあ、いい感じでしょうかね。
では、梁枠を取り付けて3スパンとばしてみることにします。

南面、残りの部分もコピペして書いていきます。
エントランスホールの左右のスペースが少々気になりますが、ほっといて続けることにしましょう。
南面が終わったら、続けて東面も書いていきます。

南・東面が出来たところで北・西面は放っておいて、エントランスホールに取り掛かります。

建物本体の足場との取り合いはあまり考えずに、足場を置いていきます。どーでもいい、というと言い過ぎですが、高さも低いですしあまり神経質にならないように進めましょう。

西面の躯体からの離れを305mmとして足場をぐるっと置いていくと、東面の離れが535mmとなってしまいました。これではちょっと離れているかなあ。
という訳で、伸縮ブラケットを出して鋼製足場板を置いておくことにします。

平面的にはこんなものでしょうか。

それでは、平面図をもとに立面図の方にも書いていきます。

なんだかごちゃっとなって見にくくなりましたが、これでエントランスホール周りも完成です。
平面・立面的にはおおまかに出来ましたので、これから仕様・指示などを書き込んでいきます。

建築施工図については、この本が分かりやすかったです。
仮説計画図も含めて建築現場における一通りの施工図の書き方について解説されています。
ぜひ、参考にしてみてください。

建築施工図の基本 – 描き方・読み方の手引き

建築施工研究会 著

若手技術者が理解出来るレベルでまとめた手引書。仮設計画図から専門工事業者作成施工図・設備施工図まで主要施工図を網羅。ネットと連動、作図の実際をナビゲート。

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