現場監督の仕事のコツ『一人でする墨出し』【その1】

1人で墨出しをしている様子のイラスト
目次

墨出しは二人一組で行う作業

建築現場における現場監督の重要な仕事として「墨出し」なるものがあります。コンクリートなどの床面上に設計図通り建物の原寸を描いてく作業です。その線を描くために「墨つぼ」や「墨さし」などの道具を使って「墨打ち」作業を行います。この作業は、基本的に二人一組のペアで行います。

2人一組で墨出しをする様子のイラスト

墨つぼを持って糸をはじく役割は、経験のある方が担当します。そっちの方が難しいから。墨糸に墨汁が適度に付いているかを確認し、適切なテンションで墨糸を引っ張り、真っ直ぐに持ち上げてはじく、ことは経験がないと意外と難しいものです。

しかし、状況によってはどうしても一人で墨出しをしなきゃいけないということは頻繁に起こります。一人だから出来ません、では現場は進まない。じゃあどうするかですが、私自身いろいろとやってみたものです。

一人の場合は自分の足、コンクリート釘を使う

一人で墨出しをする場合は、墨つぼの先端(カルコという)をいかに固定するかがキモですね。短い距離であれば、自分の足で固定してやります。

1人で墨出しをしている様子のイラスト

足がつりそうになりますが、足が届く限りはこのやり方で行います。

れ以上の距離になると、なんらかの形で先端を固定する必要がでてきます。
通常、墨出しはコンクリート上にすることが主なので、そのコンクリートにいかに固定するかが問題になります。

このカルコにも針が付いていますが、石膏ボードやコンパネへの固定を前提としたもので、コンクリートの硬さの前には全くの無力になります。

まずその固定方法として、コンクリート釘(コンクリ釘)を使うやり方があります。墨出しの印の所にコンクリ釘を打ち付けて、墨糸の先を巻きつけて固定して墨打ちをします。
しかし、私自身はあまりこのやり方はしませんでした。釘を打ち付ける強さが難しかったりしますので。強く打込んでしまうと抜くのに苦労するし、弱くするとすぐ抜けてしまう。

ジャッキベースを使うのが一番コスパが良い

で、いろいろ試した揚句、実際によくやったのはジャッキベースを使う方法。

ジャッキベースで墨出しをするやり方

ジャッキベースは足場の一番下にある高さを調整するあれです。現場にはよく転がっていて、重さ的にもさほど負担なく持ち歩けます。それでいて軽すぎないので、先を固定するには支障がない。

ジャッキベースのベースの部分があまり痛んでいなくて、ネジの部分にあまり油っけのないやつが使いやすかったですね。

一人で墨出しするための道具とかはいろいろとあるようですが、タダでお手軽でしたので私はよくジャッキベースを使っていました。

レーザー墨出し器製品ガイド

一人での墨出しにはレーザー墨出し器は必携のアイテムです。ここでは「VOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5」に関するレビューと評価をまとめました。機器選定の際の目安となれば幸いです。

特長と利点

高性能グリーンダイオード: VOICEシリーズは、高性能グリーンダイオードを搭載しており、連続使用が可能で、耐久性にも優れています。

微調整ダイヤル: 微調整ダイヤルは「あそび」の調節が可能で、使用しやすいレベルに調整できます。これにより、前モデルで指摘された問題点が改善されています。

タッチセンサー: タッチセンサーは防水性や経年劣化に強く、照射ラインの切り替えや明るさ調整に便利です。

スマホによる遠隔操作: 専用アプリにより、スマホから遠隔操作が可能で、照射するライン数や照射レベルの調整が簡単に行えます。

視認性: 明るい日中でもラインが見やすいと評価されています。

使用感想と口コミ

グリーンレーザーの視認性: ユーザーからはグリーンレーザーが特に明るい場所で見やすいと高評価を得ています。

アプリ操作: アプリを通じた操作が便利であるとの意見が多く、特に距離がある場合や高い位置での操作に有効です。

精度と使い勝手: 製品の精度は高く、使い勝手も良いとされていますが、一部のユーザーからは照射ラインの太さやぎらつきに関する指摘もあります。

総合評価

VOICE Model-G5は、機能の豊富さと使いやすさで高い評価を受けています。特にスマホによる遠隔操作の便利さや、明るいラインでの視認性が特徴的です。ただし、照射ラインの太さや精度に関する気になる口コミもあるため、購入を検討する際にはこれらの点も考慮する必要があります。

VOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5は、その高い機能性と使いやすさから、現場作業の効率化に貢献することが期待されます。


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