設計士:建築物を設計そして監理する人。国家資格としてある「建築士」という名称で呼ばれることもあるが、現場では「設計士」の方がよく使われていた。ちなみに業界内では「先生」と呼ばれている。
特に独立をして自分の設計事務所を構えている方は、一国一城の主らしくキャラが立っているケースが多い。いくつか紹介すると、
昔かたぎタイプ:自分のやり方に固執して随分と前の工法を指示してくる。寡黙であまり愛想は良くない。物静かであるが頑固であり、設計変更のお願いは聞き入られないことが多い。
芸術家肌タイプ:アーティストを自認し、デザイン重視で機能性は?な設計をする。これはどうやって納めるのだ?という意匠が得意。デザインと建物の性能の双方に配慮して施工した結果、なんだか中途半端な出来になることもある。
なんだかうらやましいなタイプ:職員が女性ばかりでしかも入れ替わりが激しいなんだか怪しげな設計事務所を運営している。その主はやたらと油ギッシュで、押し出しの強いキャラクターが印象的であった。しかし、本業の設計に関してはいたって淡白で普通なものであった記憶がある。
他にも本当に色々な人がいた。キャラは様々であったが、おしなべて現場に対してはエラそうな雰囲気を漂わせていた。エラそうな割には書く図面は全く納まっていないのはなんだかなあといつも思っていた。
その人たちに言わせると「きちんと納めるのは現場の仕事だろ」らしい。やれやれ。
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