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建築工事の流れ:鉄骨造その2

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外壁工事から断熱工事までを見ていきます。

外壁工事

外壁には集合住宅の場合、多くはALC(Autoclaved:高温高圧蒸気養生された、Lightweight aerated:軽量気泡、Concrete:コンクリート、の頭文字をとって名づけられたもの)を使用していました。厚さ100mm幅600mm高さ3500mm程度の軽量発泡コンクリートを建物の周囲にぺたぺたと取り付けしていきます。

ALCをカットする時に出る粉じんはものすごいもので、ここで一気に現場が埃っぽくなります。

その他、C型鋼(Cチャンと言ったりする)を建物の周りに取り付けて下地(胴縁とも言う)とし、サイジングなどの外装材を貼りつけて仕上げる工法もあります。

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墨出し・・・立上り壁の上面にALC壁の取付位置の墨出しをします。

レベル出し・・・ALC壁開口部をきめるためのレベル出しをします。

施工写真・・・ALCの建込状況、溶接部のタッチアップ状況、ジョイント部のモルタル詰め状況などを撮影しておきます。

現場監督の仕事『外壁工事』

屋根工事

壁が出来上がると次は屋根工事です。屋根をどう施工するか、大きく2種類あります。屋上床コンクリートを打ってその上に防水工事をするやり方と、鉄骨梁の上に折板屋根を取り付けるやり方です。

鋼製建具(サッシ)工事

外壁工事完了後、開口部にサッシを溶接で取り付けしていきます。各部屋の窓や玄関、共用部の窓や出入り口が出来て、一気に建物らしくなってきます。

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レベル出し・・・壁開口部両端にサッシ取付用のレベル出し。

施工写真・・・サッシ取付のアンカーのピッチが分かるように撮影しておきます。

左官工事

サッシ取付完了後、サッシ枠とALC開口部の隙間にモルタルを充填していきます。

ここで左官屋が登場します。もちろん現場では初登場ではなくて、各階の床コンクリート打設時には金コテ押さえをすべく左官屋が呼ばれています。

この工程ではモルタル注入用の携帯型のポンプのような道具が大活躍ですね。こいつでモルタルをぐいぐい充填していきます。

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施工写真・・・モルタルをみっちり詰めていますよ、ということが分かるように撮影しておきます。

組積(ブロック)工事

各部屋境界の耐火間仕切り壁や、設備配管が集まるPS(Pipe Spaceの略称・パイプスペース)周りの壁を、ブロックを積んで作っていきます。

外壁工事と屋根工事完了後、サッシ工事と並行して進めていきます。この頃になると現場では様々な工事が同時進行していきます。入ってくる職人の数もだんだん増えていきます。

耐火間仕切りは後述のLGSと石膏ボードで施工するケースもあります。

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墨出し・・・耐火間仕切り・PS壁用の墨出しをします。

防水工事

屋根が折板でない場合は、屋上コンクリート上に防水工事を行います。

防水の種類には、アスファルト防水、モルタル防水、ウレタン防水、FRP防水など色々ありますが、屋上はたいていアスファルト防水だった記憶があります。屋上以外にも、各部屋のベランダや雨がかりのある共用の廊下にも施工していきます。ベランダだとウレタンやFRP防水が主流ですかね。

この防水工事にはシーリング(コ―キング)工事も含まれます。このコ―キング、現場では本当によく使います。モルタルを充填したサッシの外壁側の周囲ぐるりから始まり、様々な箇所でコーキングは活躍します。納まりに困ったらとりあえずコーキングしとけ、となりがちでした。

結果、見積もり時とはかけ離れた思わぬ請求額にびっくりします。

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施工写真・・・防水工事の各工程ごとに撮影しておきます。

金属・板金工事

ベランダや廊下の手すりの取り付け。垂れ壁下端の見切り、天端の笠木の取り付け。また、雨トイの取り付けなど。外壁の仕上げが鋼板やサイジングだとその施工も担当します。

通常は板金屋とひとくくりに呼んでいますが、手すりの専門業者などは手すり屋というそのまんまやんけ、という呼び方をしています。

外壁仕上工事:タイル工事

外壁の仕上げがタイル貼りだった場合、サッシ取り付け、モルタル充填後から施工開始となります。外壁に下塗りをし、タイルを貼って、目地を充填して完了。

外壁仕上げがタイルほど施工時間がかからない吹き付け塗装の場合は、もう少し後から施工開始となりますかね。

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レベル出し・・・外壁面にタイル貼り用のレベル出し。

墨出し・・・外壁面にタイル割基準の墨出し。

施工写真・・・とりあえず何枚か撮影しておきます。

ガラス工事

サッシ屋が取り付けていったサッシには当然だがガラスがありません。ただの枠なのでガラス屋にガラスを入れてもらう必要があります。ガラス屋は現場のサッシ枠だけを持ち帰り、工場でガラスを入れた後再度現場に運び込みます。

例外としてガラス付きのサッシを取り付ける場合もありますが、まれなケースだったりします。重たいし、なにより溶接にものすご気を使うのであまり採用しないのではないでしょうか。

耐火被覆工事

鉄骨は熱に弱い。そんな訳で、火事になった時にしばらくは耐えられるように、構造上重要な柱や梁に対して耐火被覆工事を行います。岩綿(ロックウール)を吹き付けるわけだがこれがたいそう大変な仕事。

岩綿と石綿は字は似ているけど、まったく違うものです。

それでも、岩綿の粉じんを吸い込むと大事なので、施工時の防備はえらい重装備となります。冬であればそうでもないのでしょうが、夏はどえらく大変でしょう。岩綿屋の施工する姿を見ると、最初はよくこんな仕事をやるもんだなと思いますが、次第に尊敬というか感謝というかそんな気持ちになってきます。

こういう仕事をする人もいて建築が成り立っていくのだなと感慨深く思います。

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施工写真・・・施工している区画に入ることになるので、完全防備で可能な限り短時間で完了させることが重要。近距離での施工状況や吹き付けの厚みを確認するような写真は職人さんにお願いします。

木工事

断熱工事前にサッシに木枠を取り付けます。ここで初めて大工が登場。ちなみに大工は○○屋とは呼ばない。理由は不明です。

断熱工事

外壁ALCの結露対策、断熱性能向上のために内側から発泡ウレタンを吹き付けます。スプレーで吹付けた時は液体ですが発泡して硬化後は発泡スチロールのみっちりした感じのものになります。

これまた耐火被覆工事と同じく大変な仕事。本当にご苦労さまです。

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施工写真・・・耐火被覆工事と同じようにやっときます。

次はいよいよ内装工事に突中です。テンション上げていきましょう!

建築工事の流れ:鉄骨造その3

この本も読んでおいて損はないです。

【若手現場監督向け】現場管理のコツがつかめる本

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