現場監督の仕事に必須な道具『カケヤ』の使い方を解説

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カケヤは杭芯出しの時に使うよ

カケヤ(漢字だと掛矢)とは、丁張り(遣り方)で木杭を打ち込む時に使う木鎚のことを言います。私の現場仕事では杭芯出しをする時に活躍をしてましたね。

掛矢で木杭を割らずに真っ直ぐに地面に打ち込むことは結構難しい。というかかなり難しい。それに現場の地面はゴロゴロした石だらけなので、まあそれは大変。最初の頃は全くもってできなかったですね。コレが易々とできるようになれば現場人として一人前でしょう。

カケヤを使うには下半身が重要だね

木杭を打つ時はまず、木杭を左手で持って右手はカケヤの付け根あたりを掴み、コツコツと頭を叩いて地面に突き刺します。木杭が自立するようになったら、カケヤを両手で持ち(この時に本当に唾を両手にぺっとする人がいた)やおら大きく振りかぶります。

で、カケヤを十分なスピードを持って振り下ろし、木杭に当たる瞬間はカケヤと木杭の接触する面同士が平行になるように、またカケヤの芯に木杭がくるように心がけます。連続して打込む場合は、カケヤが円を描くように動かしていきます。

腕だけで振るのではなく、腰を入れることが重要だ、とよく言われます。要は下半身を上手に使うことです。腰や膝を使って下半身の力を上体、腕、そしてカケヤ本体に伝えていきます。腕の力は掛矢をコントロールすることに集中し、決して腕の力で打ち込もうとはしないこと。

まあ、このように言うのは簡単ですが実際にやってみるとコレがまた難しい。それでなくても地面の下には大きな石などがあって、打ち込むにつれて自分の意図しない方向に木杭が曲がっていってしまいます。

木杭がどんどんとずれていって、しまいには杭芯から外れてしまうと残念ながらその杭は使えなくなります。その場合は、もう一度打ち直すか、無様な感じでナナメに打ち込まれた木杭を途中から水平に切って、頭に10センチ角程度のベニアを打ち付けて使う、などしたりします。

現場仕事って難しいもんだなあ、と実感する作業です。だからこそ、できるようになると達成感もあるのだけどね。

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