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現場の職人が言うことを聞かない時の対策

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職人さんって基本的に現場監督の言うこと聞かないですよね。

大手のゼネコンならそうでもないでしょうが。このサイトにたどり着いた、中小の建設会社であえぎながら働いている方は、身にしみて実感あると思います。

職人ってどうしてこちらの意図したとおりに動いてくれねえんだ?

永遠の課題です。

いや、おまえの指示がデタラメだからやんけ(By 現場の職人)

という、ありがちなツッコミは今回無視するとします。自分は現場監督として間違ってはいない、ということを前提として書いていきます。

自分の現場監督時代を振り返ると、ほんと苦労していましたね。私自身、背は低いし痩せていて、顔は地味。おまけに気も小さいときている。現場では思いっきりなめられていたと思います。

なめられているから、職人さんは言うことを聞いてくれないのだろう。言うことを聞いてもらうためには、なめられないようにしなければならない。そのためにはどうしたらいいか?なんて色々と本を読んだりして調べてみたりしました。

本に書かれていることを色々と実践してみましたが、みるみる迫力が増してみなが一目置く存在、のようにはなりませんでした。

で、ある時から、言うことを聞いてもらうためになめられないようになろう、なんて思うことはやめにしました。自分みたいなタイプには、自分なりのやり方があるだろう、と。

親方タイプではなく、どちらかというとパシリタイプでいかに戦うか。

目的は現場を進めて建物を完成させることであって、上から命令して職人さんに言うことをきかせる、ことではない。いかにスムースに現場を進めていくか、それだけを考えていました。

その中で心がけていたのは、以下の3点です。

その1 1人でがんばらない。複数で対応する。

その2 しつこく確認する。電話でも現場でも。

その3 味方をみつける

1人でがんばらない。複数で対応する

ええ、そうです。

数に頼むんです。徒党を組むんです。1人では強く言えないことも、2人だときつく言えるじゃないですか。

現場監督は基本的に現場では孤立した存在で、監督VS職人という構図になりやすい。

俺以外全員敵やんけ!

という状況になりがちです。味方が欲しくなります。ということで同僚なり先輩の現場監督の衣を借ります。

1人で現場が仕切れないとは情けない?

あー、まったくもっておっしゃる通りです。私は単独で現場が仕切れない情けないヤツですが、なにか?

そう言うやつにはそう言わしておけばいい。あくまで目的は現場を進めることなので、自分の評価は関係ありません。

特に職人さんに対して言いにくいことを言わなければならない時は、2人で対応すべきです。

現場では普段は1人だからそんな対応は出来ない?

たいていそうですよね。会社はそんなに人員に余裕を持たせてくれない。そういう場合は、まず自分が手の空いている時に、他の現場を手伝いに行きます。
その後、こっちの現場も手を貸してくれないか?と頼んでみます。自分より先輩の監督に来てもらうのがベターです。

また、事前に同僚や先輩との話で、最初からお互いの現場を行き来して手伝い合いませんか?と提案しておければベストですね。

複数なら強気になれるでー

しつこく確認する。電話でも現場でも

tel

相手は分かっているだろう、と希望的観測で自分を納得させることは厳禁です。

相手には自分の意図は伝わらないものだ、また、伝わっていたとしても忘れてしまうこともある、と常日頃から心がけなければいけません。

段取りする時でもしつこく電話する。現場に入るべき日の2週間前、1週間前、3日前、前日と。

その時に、いつまでに、どこまで作業をしてもらいたいかも伝える。

何度でも繰り返し、です。

別に特別な話術は必要ありません。口調も普通でOK。繰り返すことが重要です。

そして、電話をするなら立て続けにかける。現場で指示するなら勢いをつけて一気に各職人さんに伝える。ぽつんぽつんと仕事をしているのではなく、かためて一気にこなすことで、どんどんと勢いが出てきてしゃべりもスムーズになります。

もちろんそうやっていても、約束の日時に来なかったり、予定していた作業量をこなせなかったりします。そんな時はへこんでくじけそうになりますが、あなたにはそんな悠長な時間は与えられていません。

すすめなければいけない現場は、目の前にどーんと存在したままなので。

まず、「自分はやることはやった、これ以上はない」と自分に言い聞かせます。そして、「現場がピンチの時にその打開策を考える俺、カッコいい」と自己陶酔しつつ、また段取りの電話をかけ続けます。マシーンのごとく機械的に、です。

何度もしつこく言うのは気がひけますよね?

何も言わなくてもこちらの意図を汲んでくれて、きっちり仕事を完了させてくれたらいいですよね。

残念ですが、そんな職人さんは永遠に現れません。いや、どこかの大手ゼネコンの現場にはいるかもしれませんが。少なくともここを見ているあなたの現場には来ることはないでしょう。

だったら、自分のできる範囲のことをすることに集中しましょう。

自分の意図を伝え続ける。

それで駄目ならそのリカバリー方法を考える、そしてそれを実践する、の繰り返し。もうそれしかありませんね。

味方を見つける

現場に入っていくる職人さんの中で、自分の味方になってくれる人、仲間になってくれる人を見つけることです。

現場には多種多様な人が多く集まってきます。たくさん人がいれば、その中で自分と合いそうな人は必ずいるものです。

そのような人とは必然的に長く話すことになり、コミュニケーションが上手くとれます。すると結果、こちらの意図がよく伝わることとなります。そうなると、仕事もきっちり仕上げてくれるようになります。

大切なのは小さな成功体験、と言いますか。

そのような「この部分は上手くいく」という所を持っていると、心に非常に余裕が生まれます。で、その後今度は、その職人さんと仲のいい職人さんに近づいていきます。

ちょっと気難しい人かな、と思っていても、その仲いい職人さんと一緒なら雑談できますものね。そんな感じでじわじわっと現場でのテリトリーを広げていってみてください。そうやって少しずつ現場の中での居場所を作っていきます。

で、ドンドン拡大していってください。

そうすれば、現場の中に入って行っても、プレッシャーを感じることは少なくなっていきます。そうなってくると、職人さんともコミュニケーションも取れて、こちらの意図が伝わりやすくなります。

もちろん、全ての職人さんと仲良くなるのは不可能です。出来る範囲でいいと思います。大事なのは「ここの工程は大丈夫!」という自信を持つこと。

自信を持てれば、行動がポジティブになります。

以上、3点について書いてきました。これをすれば現場が一気に変わる!という魔法のノウハウ、ではありませんね。がっかりしたかもしれません。

結局のところ、現場をスムーズに進めるためには、いかに職人さんとコミュニケーションを図るか、に尽きます。で、そのようなことを簡単に秒速にできるような方法なんてないのかもしれません。

あるのかもしれませんが、私の経験では掴むことはできませんでした。ただただ基本的な事を地道に続ける、しかないのでしょう。

ふー、なんだか気がめいるかもしれませんが。まあ、ぼちぼち頑張っていきましょう。

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